Illustrator(9)とWord(2000)の違い

コマンドに大きな違いがあります。
以下 の比較対照。
操作性
 キーボードを使った操作が非常に多く、覚えるまでに時間が掛かります。常に両手を使
っていることが多いです。

 ショートカットアイコンをユーザー登録すると作業効率がアップします。ほとんどマウスを
持っている手で操作します。
継続性
 継続性が弱く、1回使ったコマンドが活きていない場合があります。曲線に編集している
ときに、1回で確定できるのであれば問題なく使うことができますが、何回も修正を掛けな
ければ決まらないのであれば難しく感じます。これは手描きでイラストが描ける方(デッサ
ン力のありイメージが頭の中で出来上がっている。)はIllustratorの方が使いやすいと言
う事です。

 1回使ったコマンドは変更しない限り変わることがありません。何回も修正を掛けなけれ
ば形がまとまらないのであればこちらに分があります。
種類

 数多くあります。

特にグラデーションや線の種類が豊富にあります。又、透明度の設定ができます。
透明度が違う幾つかの図形を重ねると重ねた色を計算して表示しますからより実際に近
い表現ができます。
反面、線と塗りつぶしの透明度が同時に設定されてしまうので、片方のコマンドだけを活

かしたいときには、線だけのオブジェと塗りつぶしだけのオブジェを重ねる必要がありま

す。

 比較的単純なコマンド編集になります。
当HPの「コーヒーミルの話の2002」に載せているイラストがWordで描ける限界に近いと
思います。
「オブジェクトの編集のパレット以外の色を作る」 に記載したように1ドット対1ドットの割
合で背面を表示します。半透明の図形をいくつ重ね合わせても、色は変わることはあり
ません。
レイヤー機能 
 使用できます。遠近感のあるイラストにはレイヤーを分けて編集すると便利です。
グループ化のコマンドが1回のみ有効となります。1つのレイヤーにパーツが多いと編集し辛くなります。

 機能がありません。
グループ化のコマンドが解除されるまで活きるので、部分部分をグループ化し、グループ

の塊を更にグループ化して扱うと、その後編集を掛けるときに便利です。

グリッドの設定と座標の原点
原点はアートボードの左下になります。

 元々、ワープロソフトなので用紙を基調とした行、文字に合わせたグリッドの設定値に
なります。
原点は用紙の左上になります。