ターキッシュコーヒー(トルココーヒー)の巻き

 ドリップやサイフォンの巻きで説明したようにように、“抽出温を一定に保つ”“沸騰させない”“抽
出時間を長くしすぎない”といった抽出条件は雑味が少なく、マイルドに抽出する方法です。
 他の抽出原理と比べ、雑味を伴ったり、酸化を催す抽出方法であるようにも思えますが、この抽
出方法にマッチした豆を使うと、他の方法では味わえない“粘性の高いコーヒー”を淹れる事が出来
ます。
 回教徒の儀式を含んだ抽出の元祖といった方法です。
イブリックと呼ばれる抽出器具に粉と水を入れ煮出し、粉が沈殿してから上澄みのコーヒーを飲み
ます。
飲み終えてからカップに残った粉を皿に移し、流れた模様で占いをする占い師もいるようです。
 ここでは、フィルターで濾す説明をしてあります。濾さずに飲むと抽出時間オーバーになり、時間
経過とともに“雑味が抽出される”“酸化する”といったものが引き起こされます。
濾すことにより前記のものを最小限にとどめ、クリヤーな味を楽しむ事が出来ます。

準備するもの

コーヒー豆
 人数×10g
 フルシティーロースト以上の深入りの豆。お奨めはモカマタリがこの抽出方にはマッチしていると思います。
1分砂時計
 1分間作業の繰り返しなので、砂時計が使いやすいです。
シュガー
 通常、粉と共に一緒に入れて抽出しますが、マッチした豆を使えばシュガーなしの方が良いでしょう。
トルコ コーヒーミルorミル&乳鉢/乳棒
 極細挽き用のミル。
イブリック
 煮出し用の銅製の厚鍋。沸騰したときに吹きこぼれない特殊な形状です。
 通常のミルをお使いの方細挽きで挽き、更に乳鉢(大き目)ですりつぶします。
ドリッパー ペーパー サーバー
 通用は濾さずに飲みますが、濾すことにより時間経過の味の変質を防ぎよりクリヤーな味に抽
出する事が出来ます。
ぜひ濾すことをお試し下さい。(大きめの方が早く濾せます。)

Page Top

淹れ方
豆を極細挽きにする。(1杯分10g)
   
 トルコミルで沢山の豆を挽くのは重労働です。
ハンドルを右約90°回転の繰り返しし(青矢
印)10往復した後、本体を90°回転(緑矢印)
する挽き方の方が疲労度が少ないです。
  乳鉢で挽くときは、粉を少なめに小分けに
して入れて、力を入れ過ぎずに根気よく行う。
粉・水・シュガー(好みで)をイブリックに入れる。
 
   水は1杯分100cc。 砂糖はシュガースプーン少な目で1杯位。
火にかける。 沸騰したら火を止める。
     
 イブリックの柄はガス代の足の上に来るように乗せる    側面から中央に巻き込むように沸騰してくる。上まで盛り上がってきたら火を消す。
インターバル1分。
    の作業を2回繰り返す。
  沸騰していた液が落ち着き、粉がなじんでゆく。   回数を重ねるごとに粉が沈んでゆく。
ペーパーフィルターで濾す 絞りきらずに、ドリッパーに水分が残っている状態でサーバーからはずす。
   
  最後のインターバル1分で粉を沈ませてから濾す。   出来上がりは1杯分55〜60cc。

 

火にかける。 沸騰したら火を止める。
     
 イブリックの柄はガス代の足の上に来るように乗せる    側面から中央に巻き込むように沸騰してくる。上まで盛り上がってきたら火を消す。
インターバル1分。
    の作業を2回繰り返す。
  沸騰していた液が落ち着き、粉がなじんでゆく。   回数を重ねるごとに粉が沈んでゆく。
ペーパーフィルターで濾す 絞りきらずに、ドリッパーに水分が残っている状態でサーバーからはずす。
   
  最後のインターバル1分で粉を沈ませてから濾す。   出来上がりは1杯分55〜60cc。

Page Top

 

Go Back