1滴が世界を変える

 70% 豆の品質 : 20% 焙煎技術 : 10% 抽出技術 と言われてます。
豆がよければそこそこな味になる。
これを公言している人は、技術がない。もしくは人件費を掛けたくない人たちです。
もし、それが本当の話なら、100%を出し切る焙煎や抽出の調節方法を聞いてみてくださ
い。
たとえば、“挽きたて“と“挽いてから1週間後の粉“と、どのようにすれば同じような味に
出来るか?
または、焙煎後1ヶ月の間テイストを損なわない焙煎方法を。
きっと“それは不可能“と答えるでしょう!
 彼らは、先に“豆の品質が最重要“という情報を流し、他をファクターを見に行かないよ
うに囲い込みをしているに過ぎません。
勿論、だからと言って、豆を無視してもよいと言っている訳ではありません。
抽出の正しい知識・道具・技術を身につければ、珈琲に対する世界が一変します。
 一般的に、ペーパードリップが簡単で、ネルドリップが難しいといわれます。
それは、前者がドリッパーによって流れをコントロールしてくれPotの操作をあまり必要と
しない。
対して、ネルドリップには、流れ抑えるものがないのでPotを操作して流量をコントロー
ルしなければいけない。
こんなところから、難しいといわれているのです。
しかし、ペーパードリップでもコーヒー層に出来る流れは、抽出者がコントロールしなけ
れば、全く意図しないものとなります。
事実は“フィルターからのにじみ出し”と“底穴から流れ出る流量“をある程度、制約して
いることに止まります。

まずは、ビデオをご覧ください。

ドリップするには流量コントロールできるPotが、なぜ必要なのでしょうか。
 ここでボーリングを例にとってみましょう!
力一杯投げたボールを、どうやって制御することが出来るでしょうか。
隣のレーンまで転がってしまうことは、ほとんどないことだと思います。
しかし、そのほとんどは、1本のピンに当てるどころか、ガーターへ転がっていることでし
ょう。
手からリリースされた後のコントロールは、どんな名プレーヤだって叶うはずがありませ
ん。
非常に、当たり前のことです。
 今まで紹介されてきたドリップは、これと全く同じ事をしていたのです。
よく“蒸らし“が肝心と言われる人がいます。
上手に注いでいないから、蒸らしが必要となって来るのです。
また、速く抽出するから、ゆっくりと注ぎ入れることは必要ないと、言われる方もいます。
しかし、これも全くの誤解です。
 最初に落とすお湯が、コーヒーのテイストに大きな方向性を持ちます。
そのメカニズムは、
乾いている粉と湿った粉とでは大きく異なる点にあります。
一つはお湯の落下エネルギーに対して、受け止め方が全く違います。
また、お湯の落下距離が長くなると、重力加速によってスピードがどんどん増します。
衝撃エネルギーは質量とスピードによって決定されます。
プロが行っている点滴であっても、スピードが上がっているので衝撃エネルギーは大きく
なっています。
まして、質量の大きな湯量になっていたら、大変大きいものとなっています。
 今まで、そっと注いでいると思っていたお湯は、粉の方からしてみれば“力一杯投げら
れたボウル“と、一緒だったのです。
 このPotで流量をコントロールすれば、粉側からしても優しく接触されたと、感じることで
しょう。
但し、丁寧(ゆっくり)に注ぐ続ける事が最良のテイストを保証するものではありません。
それぞれの豆・湯温・嗜好にあった流量を設定することが必要です。
 このPotは、流量のコントロールを目的としています。
 

Potの最終UpDateは2011.2

2008以降、当店で0.7L銅ポット/ウェーブポットご購入の方は、無料にてUpDateして差し
上げます。(持ち込みのみ)
2008以前に当店にてドリップポットご購入の方は、ご相談の上(有料)UpDateします。