より細く・ゆっくり

図1 ケトルを回しながら注ぐと、    図2  注ぎ口のトコロ(点線枠)に波の頂点が来
   中のお湯に波が出来てしま      たときはお湯が出ますが、谷間がくるとお湯
   います。      が出なくなります。

図3 一方、ケトルを回さずに注ぐと、お湯が波立たず、

  お湯がほぼ一定して出ます。
  しかし、ドリッパーを置いたままだと粉全体にお湯を
  しみ込ませることが出来ません。
   そこで、ドリッパーの方を回して粉全体にお湯をし
  み込ませます。
図4 ケトルの傾きに対して支点に
掛かる力(ベクトル)の変化
 傾ける時、支点(持つ場所)によって力の入れ方に違
いがあります。
  図5・6、支点Aでは持ち上げる垂直方向の力は少なくてすみますが、傾きを増やして行く
と重心が反対側にずれて行くために、傾ける力・垂直に持ち上げる力を共に増やし続けな
ければいけません。

Aの支点は、傾きをコントロールがやりにくい持ち方です。

 支点Bは、ケトルを水平保ち、垂直に持ち上げる力は支点Aより大きいですが、傾きを増
やすと、逆に重心が支点の下に移動してきますから、傾ける力・垂直に持ち上げる力を共
に減らして行けます。

Bの支点は、傾きをコントロールやりやすい持ち方

B支点での注意事項!!
 図5・6から傾けるときに、力を抜いて行くようにします。
特にハンドルを握っている手を、少しずつゆるめる様にします。
力を入れて傾けて行くと、逆にコントロールがやりにくくなります。
ドリップポットはB支点
 ドリップポットは元々ハンドルがB支点に付けてあります。
更に、注ぎ口が細長くしてあるために、細くゆっくりした注湯が簡単に出来ます。
通常のケトルをご使用の方は、スッキターを付けて下さい
ケトルを体に付ける
 ケトルはなるべく体に近づけて下さい。
てこの原理で、支点(肩や肘)からケトルの重心が離れて行くと、比例して力を多く使わなけ
れば保持できません。
お腹から腰骨の当たりに密着させると、力が抜けてコントロールがやりやすいです。

  点線は肩からケトルの重心までの角度・距離の関係