生豆の話

 通常、セピア色のコーヒー豆は焙煎(焼く・煎る)ものが売られていますが、生産国か
ら送られてきたときは黄緑色の生の状態のものです。
 生豆(きまめ)やグリーンとよばれています。
焙煎豆とは全然違う状態(香り・味・色)で、このままではコーヒー溶液を作ることはで
きません。
焙煎で加熱する事によって、中の成分を化学変化させ、コーヒー溶液(飲むことの出来
る)を作れるようになります。
 しかし、外観は似たように見える生豆(見なれてくると区別がつく)でも産地・品種・農
園・等級など様々な要因で、味が違います。
 なじみ深いお米を例にしてみるとわかりやすいと思いますが、日本のものと他国のも
の違ったり、同じ地域の同じ品種であっても生産者が違うと、味が違うという経験をお
持ちの方は多いと思います。
コーヒーも一緒(農産物)のように味が違います。

No,1品質とは

コーヒー豆には色々な基準での等級があります。
その基準の中で、欠点豆・不純物の混入量による分け方があります。
No,1〜8の等級があり、No,1の等級は欠点豆・混入物の混入『0』を意味します。
ブラジル サントスの最上の等級はNo,2・モカ マタリにいたっては最上でNo,9です。
 この事は、生産国における栽培・製造工程でそれ以上の等級にすることが不可能だ
からです。
 みなさんがよく知っているブルー マウンテンNo,1にしても、無いはずの欠点豆・混入
物が含まれているのが現状です。

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焙煎前までの行程(ハーモニーの場合)

 生豆は蒸れるとカビが生えたり腐ったりするので、通気性の良い麻の南京袋に60〜
70kg詰められて輸入されます。(1部、ブルーマゥンテンなどの高級豆は木樽に詰め
られています。)
 しかし、この袋、通気性は非常によいのですが、外部から汚れや異物混入も 伴いま
す。
 汚れや表面を覆っている銀皮(チャフと呼ばれている)は、焙煎時に煙臭さ(薫製の様
に燻された状態)が豆についてしまいます。
又、チャフが焙煎時に取れずに残った豆も、一緒に抽出すると、渋味が強いコーヒーに
なってしまいます。
まず、ハーモニーではこれらの汚れやチャフを研磨機によって除去しています。
 

欠点豆・混入物

 栽培・製造・運搬時に虫が喰ったり、カビが生えたり、腐ったり、割れてしまう豆があり
ます。
 この様な物も焙煎して、粉に挽いてしまうと、外見はどれも同じように見分けが付かな
くなってしまいます。
 コーヒー以外のモノ(小枝・石・コーヒー豆以外の種子・ガラス片・etc)がよく混入して
います。

焙煎前のハンドピックするモノ

抽出したときに全体の味を確実に悪くしてしまう豆

カビ豆 黒豆 虫食い 割れ欠け豆 未成熟豆 異物

全体の味を薄めたり、落としてしまう可能性がある豆

変形豆 スモールビーンズ レッドスキン ピーベリー ラージビーンズ
 

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