Present
  “サーブとテイスティング技術”  
   サーブも大切な味の要因です。  
  味の時間軸変化は、コーヒーの面白みの一つです。  
  “ブラック”から“加糖”そして“ミルクを入れて”3様の味を楽しむ。  
  間違えではないし、決めつけて“コーヒーはブラックでなければ”と言う気も更々あり  
  ませんし、お止めもいたしません。  
  楽しみ方は人それぞれ、押しつけるモノではないと、思います。  
  でも、HARMONYの勧め方は、ちょっと違います。  
  温度帯を変える。  
  これは、コーヒーに限った事ではないのですが、最近は“ビール”“ワイン”も“冷た  
  い”と感じない程度で、楽しんでいます。  
  これによって感じたことは、ビールで“フルーティー”とか、同じ銘柄(缶入り)のモノ  
  であっても、買った時期によって違いがあることに気が付きました。  
  因みに 、このことはビールのメーカからしてみれば、たぶん解って欲しくない事実だ  
   と思います。  
  温度帯を変えることによって、楽しめるテイストの幅は格段に広がります。  
  そんな温度帯とキンキンに冷やしたモノと比べると、喉を通ったときの爽快感は劣り  
  ますが、風味の豊かさはぬるいぐらいの時が絶頂です。  
   日本には、冷やして“飲むもの食べるもの”はより冷やして、熱いモノはより熱くし  
  てたしなむべし。と言う概念みたいな存在がありますが、それを打ち崩す事が出来  
れば、食べ物飲み物の楽しめる幅は格段に広がります。
   コーヒーもモノによっては、シュガーやミルクを入れた以上の差がある場合もあります。  
  逆に、それらを添加して行けば、温度帯や時間経過によって起こった変化は気が  
  付きにくくなってしまいます。  
  器は、コーヒータイムに華を添えてくれます。  
  別に、これはヨーロッパの名窯のモノばかりを、指しているのではありません。  
  日本でもすばらしい名品は、たくさんあります。  
  また、それらの鑑賞に、その窯の歴史・技法・モチーフなど匠の技について知る事  
  も楽しいことだと思います。  
  どうしてもハードの方へ気を取られがちですが、世界規模での技法の伝搬やその  
  背景などを知ってみるのも一興と思います。  
  これとは逆に“コーヒーと健康”については知ることに意義を持たない事と、思いま  
  す。  
  コーヒーに対してのみ追跡臨床することが出来ないと、思えるからです。  
  それがたとえ10万人を対象として調査研究されたDateであっても、確実にA=bと言  
  う短絡的な結果は示せない筈なのです。  
  それは即効性がないため、もしかしたら複数の要因によってもたらされた結果かも  
  しれません。  
  また、外国で研究されたモノが=日本人に通用と、考えるのも短絡的と思えます。  
  更に、それらの研究には費用が必要となります。  
  どこかの企業からのサポートで成り立っているのであったら、それに優位になる  
  Dateの取り方や解析傾向に動かしてしまいます。  
   最も話題になるコーヒー中の成分は“カフェイン”だと思います。  
  医薬品の中でも、“無水カフェイン”を配合したモノが多くあります。  
  しかし、医師からはこれらの薬を刺激物と説明されることは、皆無だと思います。  
  また、各の医師がコーヒーの利害に対して、調べたことを伝えている訳でもありませ  
  ん。  
  前方にあった情報が、後方へ伝わる。これの繰り返しによる知識です。  
  もし、体に悪いと、言われているモノを患者さんに伝えずに不具合いが発生したな  
  ら責任問題になりかねません。  
  よって、その情報が世界的に誤認だと、理解されるまではその伝搬は繰り返されま  
  す。  
  一方で、私たちの業界の場合は、どこかの研究チームや教授が発表すれば、  
  ○○○に効く。と言われている。なんて言う表現で情報を回していってしまいます。  
  このことも、即効性がないから起こる。と言えるのではないでしょうか。  
  なぜなら、すぐに結果が分からなければ、何とでもフォローが出来てしまうからで  
  す。  
  ですから、HARMONYでは“コーヒーと健康”についての質問はお答え致しかねま  
  す。