Present
  “焙煎工程”  
   焙煎は香味の素となる成分を、熱によって化学反応させ、いらない成分は燃焼も  
  しくは蒸発させる作業です。  
  この化学反応は、それぞれの香味にそれぞれのピークに達する温度帯・反応時間  
  があるように感じます。  
  そして焼成した良い香味だけをとどめ、生豆の時に持っていた余分な香味と焼成し  
  て出来た余分な香味だけを排出させます。  
  如何に加熱を行い、より多くのピークを一カ所に揃える高度な焙煎技術と手間暇を  
  惜しまないハンドピッキング。  
  この二つを揃えなければ、気持ちよくなるコーヒーは創れません。  
  現在、焼きムラを作らない焙煎技術が上手な方法とした既成概念があります。  
  ビジュアルからの商品価値としては当然な事ですが、テイストから考えるとお粗末な  
  事と、言えます。  
  まず、焼きムラの出来る原因究明が出来ていません。  
  1つの袋から取り出してきた豆は、成分・性質がみんな同じという感覚で捉えていま  
  す。  
  しかし、よく見てみるとかなりの個体差があります。  
  それは、安い豆だからではありません。  
  豆の表面にチャフ(銀皮)や埃が付いていれば色を正確に判断することは出来ませ  
  ん。  
  また、そのときの光量が足りないこともあります。  
  ちょうどサングラスを掛けて、色の確認を行っている状態です。  
  更に、生豆を真ん中から2つに切断すると、断面すべてが同じ色調をしていないこ  
  とが確認できます。  
  これら色差を水分含有量のから来ていると、断定してしまうから、後工程の焙煎で  
  大きなずれを生じさせます。  
  いろいろなファクターの違いによって、色差は生じます。  
  それを焙煎で揃える方が不自然です。  
  欠点豆だけを取り去るネガティブなピッキングでは、優れたテイストに仕上げ、尚か  
  つ全体の色調を揃えることが出来ないのはその為です。  
  また、“短時間焙煎=火力が強すぎる=焦げる”とした図式はイメージ化された既  
  成概念でしかないことも、間違いの原因となります。  
  ゆっくり焼けば焦げない。訳でもありません。  
  適切な火力設定は、既成概念外にあります。  
  詳しくは次項の“豆と焙煎の話”に記述して行きます。  
  この段階までは、Shopに依存するところが大きいですよいお店を見つけて下さい  
 
但し、その見つけ出す眼力も技術と言えば技術です言っている事と、行っている作
 
  業に温度差がない!  これが、一つの目安となります。