Present
  “抽出液 劣化させない”  
  粘性のとことで前述しましたが、ほぼパーフェクトにドリップまでを完成させると、  
  約2時間経過後が、最も充実したテイストに感じます。  
  コーヒーの中にはいろいろな成分が存在します。  
  その劣化は、一斉に始まる訳ではありません。  
  劣化が早い成分は、概して好ましく感じないモノ達です。  
  但し、酸化は進行して行きますので、酸味を強く感じて行く傾向にはあります。  
  始めに“パーフェクト”と示しましたが、その状態はHARMONYで考えているモノであ  
  って、既成概念にあるそれとはかなり違いを見せます。  
  これまで明示してきたそれらの内容ですが、結果から感じた方が早く理解して頂け  
  ると思います。  
  抽出後30分以内に劣化したと感じるのであれば、どこかに問題があります。  
  まず、抽出から疑ってみることをお勧めします。  
  また、再加熱は非常にセンシティブに行う必要があり、下手な方法では急速な劣化  
  をもたらせます。  
  コーヒーメーカー(マシン)が勧められない訳は、ここにもあります。  
  器具メーカでは出来上がりの温度低下を避ける為、サーバーの下へ保温用ヒータ  
  ーを装備させています。
 
  このことが、テイストにとって余計なお世話なのです。
 
  ヒーターを設けるにしても、設定温度を50℃くらいにしてあれば問題はそれほど起  
  こらないと思いますが、温度が高すぎます。
 
  これはユーザーの使い方に幅を持たせたいとの思考から来ていると思いますが、  
  再加熱には細心の注意が必要です。