Present
  “煎り豆 劣化していない”  
   焙煎後の豆は時間経過にともない酸化が進行して行き、酸味をより感じるように  
  なります。  
  その進行は、焙煎時に酸素とどのように接触させたかによっても大きく異なります。  
  前に少し触れた様に、煤煙処理に空気を必要以上に釜内に取り込むと、焙煎中で  
  もどんどん酸化を起こさせる事になります。  
  ガス燃焼に支障のない程度に酸素(空気)取り込みを抑えた焙煎、と比較すると酸  
  化劣化速度は全く異なります。  
  但し、抽出中に豆の中から放出されるガス量が異なるため、抽出設定の調節は必  
  要となります。  
  ドリップやエスプレッソの場合は、放出ガスがお湯の進行に対して抵抗として働きま  
  すから焙煎してから一週間程度経過した方が扱いやすくなります。  
  因みに、ドリップで“よく膨らむ豆が美味しい”と定義づけされますが、全くの偽りの  
  情報です。  
  お湯の層内コントロールは、ある程度、抵抗が減少しなければかないません。  
  また、前記した枯れ臭・味が出現した豆の場合、焙煎が適切でなけれ1日経過  
  しただけで急激な劣化を見ることがあります。  
   香りが全く異質となり、こんな状態のモノでは、抽出を調節しても上手く淹れられま  
  せん。  
  煎り豆の保存場所の温度が、25℃を超えると急激な進行を見せます。  
  HARMONYでは、それ以下の室温状況でしたらそれほど神経質になる必要はない  
  と、考えています。