輸入の影響が今なお息づくヨーロッパのカップ達
  中国の景徳鎮や・古伊万里(柿右衛門様式・金襴手)古九谷などの技法・柄・形状の模
 倣は、今日でも各所に見ることが出来ます。
  技法では染め付け(前項 製造工程に記載)や変わったところでは吹き墨などもありま
 す。通常、柄の型紙を置き霧吹きで呉須を吹き付けます。型紙を取ると白抜きの柄が現
 れます。ヘレンドのエステルハージは上絵付けの時にそれを行っているようです。
   シノワズリー(中国趣味)ではマイセンのブラックドラゴン・ヘレンドの西安シリーズやレ
 イノーのシ キオンなどがあります。
  柄では、古伊万里の柿右衛門様式はウエッジウッドのカッコーやヘレンドのインドの華
 などがあります。
 金襴手のモノはR C ダービーに多く見られます。
 古九谷様式ではウエッジウッドのロイヤル ホンコンなどに見られます。
  あまり話題にされることは無いのですが、ソーサーの形状もその流れを汲んでいます。

 下の4形状は和食器によく見られるモノです。

 
輪花(りんか) 菊花(きっか) 木瓜(もっこう) 高台皿(こうだい)
 

輪花(りんか)

等間隔で、皿の縁を内側にくぼませた形状。
花弁が開いたような形状から、輪花と呼ばれるようになりました。

輪花形状のソーサー

Makerスポード
Maker リチャード ジノリ
Maker

エンズレー

Maker

R ウースター

 
 
 

 

菊花(きっか)

菊の花弁のようなフリルが皿の外周に付いている形状。
菊花形状のソーサー
Makerスポード

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木瓜(もっこう)

家紋にある木瓜と同型のモノ。

菊花形状のソーサー

Maker SP ドレスデン Maker マイセン
 

 
高台(こうだい)皿

高台とは器の下に付く脚の部分を指します。
この部分が高い皿を高台皿・高台鉢と言います。

高台皿を持ったカップ達

Makerヘレンド

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