ヨーロッパで始めて磁器焼成に成功したマイセン窯。 |
領主であったアウグスト強王が錬金術師べトガーを半ば幽閉状態して、ヨーロッパで最初の磁器 |
焼成にあたらせました。 |
後に絵付師ヘトルトや彫刻家のケンドラーなどを招き入れ、芸術品としての確固たる地位を今に |
伝えます。 |
ドイツの他の窯もマイセンの影響を大きく写しているものが多く残っています。 |
世界に先駆けて中国では7世紀頃から磁器を焼成していました。
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その技術を朝鮮が移入し、焼成したのが1500年頃。
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日本が移入し(朝鮮を介して)、焼成したのが1616年。
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技術をそのまま移入しているので原料が見つかると、技術の開発はそれ程の困難なく焼成から |
色絵など発展して行きました。 |
一方、ヨーロッパでは磁器そのものはありましたが、技術は独自に開発して行きます。
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磁石の発見・磁土の開発(調合)・窯の開発をして行き、
1708年、ついに白色磁器の焼成に成 |
功します。
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やはり初期には中国を模した作品が多くありましたが、この後も釉薬・絵の具の開発などと共 |
に、絵付師のヘトルトや彫刻家のケンドラーなどを招き入れ、しだいにマイセ
ン独自の作品を作 |
る様になりました。
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後にマイセンの磁器焼成の秘方が漏洩してヨーロッパ各地に広がって行きました。
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現在、ヨーロッパでは、シノワズリー(中国調)・古伊万里
(金襴手)と共にマイセン調の図柄が基 |
本になって絵付けされています。 |